okikamuro island fan club, 沖家室島ファンクラブ|Kamuro party かむろ会

ルーツ研究

安井 真奈美教授 

安井 真奈美 博士(文学)

天理大学教授 文学部歴史文化学科考古学・民俗学専攻

「沖家室探訪マップ」が完成しました。

祝・かむろ会ホームページ開設

沖家室島はルーツ

「沖家室探訪マップ」が完成しました。

                                              安井眞奈美    2012年6月24日投稿

沖家室探訪マップ

  天理大学文学部考古学・民俗学研究室では、2010年、2011年の2年にわたり、山口県大島郡周防大島町沖家室島を訪れ、フィールドワークを実施いたしました。
2010年夏には、「沖家室町並み調査」と題して、学生たちと沖家室島の家々の状況を写真に収め、記録していきました。かつての漁村の町並みが残る沖家室の現状を、何らかの形で記録しておきたいと考えたからです。
2011年夏には、学生たちと沖家室を歩き、名所旧跡を訪ね、地元の方々にお話を伺いながら、「沖家室探訪マップ」の作成に取り組みました。沖家室では群山荘をお借りして実習を行い、沖家室の皆さんと交流会を開くなど、有意義な一時を過ごしました。
2011年の実習を終え、大学に戻ってからは、天理大学の授業で、沖家室の名所旧跡を紹介する文章と写真と組み合わせ、地図に載せていきました。わからないことがあれば、沖家室の方々に連絡して教えていただき、何度も手直しをしました。そうして完成したのが、A4サイズ両面からなる、本浦と洲崎の地図を載せた「沖家室探訪マップ」です。

沖家室探訪マップ

完成した「沖家室探訪マップ」は、さっそく、ご協力いただいた沖家室の方々にお送りしたほか、周防大島文化交流センター、日本ハワイ移民資料館、久賀八幡生涯学習のむらなどにも多数お送りし、希望者に持ち帰っていただくようお願いしております。
また、2012年6月3日に、東京で開催された東京かむろ会の会場にも、「沖家室探訪マップ」を送付いたしました。さっそく東京かむろ会会長・八木正共さんさんからお礼のメールをいただき、地図を見ながら、皆さんの「かむろ話」に花が咲いた、とのことでした。まことにうれしいかぎりです。
7月に開催される関西かむろ会の会場にても、皆さんに「沖家室探訪マップ」をお配りしていただくことになっています。 もうすでに今年度の会合が開かれた広島かむろ会の皆さんには、折を見て、送付させていただきます。

沖家室探訪マップ

私は『山口県史』民俗編の専門委員として、10年以上、県史の編さんに関わり、山口県でフィールドワークを行ってきました。『山口県史 民俗編』(2010年 山口県)には、沖家室を舞台として「故郷の民俗」と題した論文をまとめました。
「故郷」をキーワードに、近代から現代にかけて、沖家室の人々と、沖家室を離れた人々とのつながりを、暮らしの変容とともに明らかにしています。
論文の中では、洲崎と本浦のかつての商店街の地図も掲載しています。(この地図は、かつて、かむろ会の会場にて、拡大コピーしたものを貼ってくださいました。) 「故郷の民俗」を執筆したご縁で、地元の皆さんから、「次は学生をつれて来たらいいよ」と声をかけていただき、沖家室での民俗実習が実現したしだいです。 学生の中には、山口県に行くのは初めて、という者もおりました。ふだん、海のない奈良県で過ごす学生たちには、沖家室のすべてが、たいへん新鮮だったようです。
今回の「沖家室探訪マップ」は、私たち天理大学考古学・民俗学研究室のスタッフと学生たちが、沖家室で体感した魅力を、一人でも多くの方々に知ってもらいたいと思い作成したものです。この地図を通して、多くの方々に、沖家室の魅力が伝わることを願ってやみません。 最後になりましたが、この場をお借りして、「沖家室探訪マップ」作成にあたってご協力いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。 なお天理大学民俗学実習の様子は、ブログ「考古学・民俗学研究室の日常」(http://koukominzoku.blog36.fc2.com/)でご覧いただけます。 天理大学文学部教授 (考古学・民俗学研究室) 安井眞奈美


かむろ会概要  お問い合わせ