okikamuro island fan club, 沖家室島ファンクラブ|Kamuro party かむろ会

ルーツ研究

安井 真奈美教授 

安井 真奈美 博士(文学)

天理大学教授 文学部歴史文化学科考古学・民俗学専攻

「沖家室探訪マップ」が完成しました。

祝・かむろ会ホームページ開設

沖家室島はルーツ

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                                              安井眞奈美    2011年8月2日投稿

  天理大学文学部歴史文化学科考古学・民俗学研究室の安井眞奈美です。 私は、これまで山口県史民俗編の編纂に関わる中で、2006年から沖家室を訪れ、「故郷」というテーマでインタビューや文献収集を行ってきました。 沖家室島を選んだ理由は、沖家室の人々が幕末より移動を繰り返すなかで、『かむろ』というきわめてユニークな情報誌を刊行し、離郷した人々とのつながりを創り続けてきたことに興味をもったからです。 研究の成果は、『山口県史 民俗編』(2009年刊行、山口県)に「故郷の民俗」として発表しています。 またそのなかで、昭和初期から戦後にかけての洲崎と本浦の商店を示した地図も掲載しました。かつて「家室千軒」と呼ばれて多くの人々で賑わった頃、洲崎と本浦には数多くの商店が立ち並んでいました。それをできる限り、再現しました。 嬉しいことに、その地図は、拡大して、東京かむろ会や関西かむろ会の会場に貼られました。私も出席させてもらった2010年の関西かむろ会の会場では、「なつかしい」とか「よく覚えている」などと言いながら、地図を食い入るように見ておられた方が何人もおられました。そのほか、「店の位置が違っているのでは」「他にも店があった」という情報もいただきました。 山口県史編纂の仕事が終わったあとも、沖家室の方々から、「またいらっしゃい」「今度は学生をつれてきたらいいよ」と声をかけてもらいました。
そこで2010年夏には、天理大学文学部考古学・民俗学専攻の民俗学実習として、学生十数人とともに再度、沖家室を訪れました。
そして「沖家室の町並み調査」と称して、現存する家屋すべての写真を撮り、町並みの現状の記録を行いました。海のない奈良県在住の学生たちは、沖家室の、“海のある暮らし”にすぐに魅了されたようです。
実習の記録は、「天理大学考古学・民俗学研究室の日常」と称してブログに載せていますので、どうぞご覧ください。
http://koukominzoku.blog36.fc2.com/blog-entry-228.html


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