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ルーツ研究

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勝山 真人

京都市


沖家室島はルーツ

二代青木宗悦の生い立ちと医学への志

勝山 真人 2018年11月15日 投稿

 安下庄の医師、青木玄節(1672〜1747)の娘・オイワ(1708〜1722)の婿養子となったのが、友澤惣右衛門徳昭の次男・惣兵衛の末子だった二代宗悦でした。

 

 「青木氏系略(藩医青木本・末家系図)」には「母の胎内ニテ父亡十四歳ニテ母ヲ失フ其母ノ疾病ヲ見テ醫ヲ志ス」とあります。これは友澤家の過去帳で惣兵衛が1699年没、惣兵衛妻が1712年没であることと完全に一致し、二代宗悦が1699年生であることがわかります。

     

 さらに15歳頃に玄節の門人となり7年学び、21歳で玄節の娘ヲイワを嫁として青木家を嗣いだこと、23歳で京都に上り、儒学を松岡恕庵玄達に、医学を浅井周迪(後の尾張藩医)に3年学んだとあります。松岡恕庵は後に徳川幕府八代将軍吉宗によって江戸に招聘されたほどの著名な本草学者でもありましたので、薬用植物学についても学んでいたのかもしれません。

 

 沖家室で生まれた遠い先祖が京都に来て医学・薬学を学んでいたことは、京都で医学・薬学教育に携わっている私にとっては驚きの発見でした。




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