沖家室島はルーツ

八代彦七の妻・モトの実家である安下庄の医家・青木家

　沖家室友澤家の過去帳によりますと、江戸後期に庄屋を務めた八代彦七の妻・モトは青木宗悦の末娘でした。東和町誌から、青木宗悦が天保時代に安下庄の医師であることはわかっていました。

　「青木周弼」（青木周弼先生顕彰会、1941年）によりますと、モトの父の宗悦は「三代宗悦」であり、その弟である玄棟の息子が江戸後期の蘭方医として有名な青木周弼・研蔵の兄弟です。つまりモトは青木周弼・研蔵兄弟のいとこに当たります。

　青木周弼は毛利敬親の侍医で、長州藩内に種痘を広めたそうです。また研蔵は後に明治天皇の大典医を務めたそうです。

　「青木周弼」によりますと、モトの高祖父に当たる二代宗悦は友澤開基・惣右衛門徳昭の次男・惣兵衛の末子であり、青木家に婿養子に入っています。つまり青木周弼・研蔵兄弟は友澤開基・惣右衛門徳昭の血を引いていることになります。