青い目が見た、上関、沖の家室です。江戸後期となります。西洋人らしく遠近法が使われていますのでリアルになります。
一番上の絵が上関(右の島)ですが、お茶屋等がわかりません。二段目が沖家室ですがどこからのアングルかよくわかりません。地元の方教えてください。発音は「おきかむろ」ではなく「おきのかむろ」ですから地家室(じのかむろ)【本土がわの街並み】に対し、【沖あいの街並み】の意味で使われています。その下は,鞆の浦、と阿伏兎です。一番下が、兵庫【神戸】ですので瀬戸内海を東上していった順ですね。やはり兵庫が飛びぬけての港であったことがわかります。
よく見えませんが、これはワンショットではなく、船で移動中をスケッチしながら後で、ワンショット風に描いたように見えます。右端はSaganoseki「佐賀関」と書いてあるようです。その左がHeigun「平郡」と見えます。大きいのがOkinokamuro(沖の家室)と見え、地家室との間に遠くIyo「伊予」と見えますので、沖家室の手前にある二つの島は「上荷内島」「下荷内島」なのでしょう。絵師は上関を通過直後からスケッチを始め、だんだん近づいてくる沖家室への途中を一枚の絵としたと思われます。沖家室は今の市街地ではなく裏側の山ですね。それぞれ指さして地名を船頭に聞きながらのスケッチと思われます。
屋代源三