
祝日と仕事のシフトを考えて11日から13日を帰島した。
別に何かがある訳でもないが月に1回の草刈りが待っている。
11日は盆に切り出したビワの枝を処理する予定でいたがツル系の草が巻き付き諦めた。
部屋の掃除を行い、簡単に昼食を済ますと窓辺の椅子に・・・。残暑は残っているが海からの風は心地よく、海は穏やかで潮の流れがつくる濃淡の上にさざなみを乗せいつもの情景を見せている。
以前からテーブルの上に出しっぱなしにしている短編集やエッセイ集を拾い読みし、本棚に戻す。
新たに読む本を捜していると村上春樹と写真家稲越功一で「使いみちのない風景」が目に止まり取り出す。村上春樹の40代の海外での暮らしを「住み移り」として、「旅行」との関わりを彼なりに記した文面である。稲越功一の写真を見ながら読み進んで行くと1時間余りで終わってしまった。
若い頃少しばかり写真をに凝った私にとっては、目の前の風景をどう切り取ればこの様な写真になるのか、考えながら本を捲りながら時間が過ぎていく。
本を置き、しばらく海を眺めていると、この二人で「波の絵、波の話」という写真集があることに気が付く、この本を取り出し、また酒の時間が長くなる。
12日は朝7時前から草刈りに掛かる。雑ではあるが草を刈った形跡が残る程度で満足して終える。草刈りは本来、刈るよりは後の処理に時間が掛かり体力も使うものと思っているか2泊3日の身にとっては刈りっぱなし精一杯である。次回の帰島は10月下旬を考えているが体力があれば、刈り取った草を処理した後、草刈りを行うつもりである。
午後はNHKのFM放送を聞き、本と酒と目の前の風景を楽しむ。トンボや蝶蝶が飛び交い、日差しも南側に傾き秋を感じながら、残暑を恨めしく思い過ごす。