
ゴールデンウィークの4日連休を利用し帰島した。
家室では5月の「山の清掃」、6月の「河川の清掃」、7月の「海の清掃」と自治会での行事が続く。日程が合えばと思ったが今年は6日に行うとのことで参加できなかった。
この頃の家室が一番いいように思える。季候もいいし当たり前かもしれないが・・・。 風は北寄りの風が吹きTシャツでは寒さを感じた。伊予の山並みは春霞で稜線をかすかに見せ、 海はさざ波で模様とつくってくれた。山はむせるような新緑で気持ちよい時間が通り過ぎた。
本を片手にウイスキーを飲み始める。シンガーソングライター加藤和彦は「午後のウイスキーはノスタルジー」と歌った。この歌は年を重ねた恋の歌であるが、こういう世界とは無縁の私にとって、昔の貧しさや、苦しさをウイスキーの酔いと、文字の心地よさで昇華させ、ただ、風景の変りように身を任せ漂うだけである。
16時前に波止に出ようと家を出てみる。気の向くまま歩くと足は本浦に向かっていた。 住職は在宅と言うことで訪ねる。互いの近況や大島についての話をする。その中で大島の人口は1万3千人程度で人口の減少は少ないとのことであった。先日の新聞では24年は転入超過との記事があった。1時間余り話して帰路についた。
季候がよくなったためか5時頃になると漁船が出る音に誘われ起床する。ちょうど伊予の山並みから朝日が差し込む。日が波に輝き漁船がその上を横切り波紋を広げてくれる。気持ちのいい朝となった。
7時前から家の周りの草刈りを行う。3時間程度の作業であるがいい汗をかかせてもらった。 終了後は、新聞のコラムを転記したり、日記を書いたり、本を読んだりして過ごす。
何もない一日が今回も過ぎていく。この感覚がなんともいえず家室らしくいい時間である。
次は6月16日に「河川清掃」を行うとの連絡があった。これに合わせ帰島を考えている。
これからは草木の育ちが勢いを付ける。草刈りも大変な時期となる。それもまた自然・・・