okikamuro island fan club, 沖家室島ファンクラブ|Kamuro party かむろ会

山田 実

山田 実

広島かむろ会会長


エッセー

かむろ日Ⅵ(2025.01.05)

山田 実  2024/01/05 投稿


 2024年は周りで不幸が重なり、年賀を喪中のお知らせに変えた。 家室では喪が49日で明けるため正月をするため30日に帰島する。


 新聞がどうなっているか気になり、11月から配達を行っているMさんに連絡してみる。 彼に販売権がないため「余分な新聞はこなくなった」とのこと。過疎が一段と進んだ気もするのだが・・・。土居のセブンイレブンまで新聞を求めにいく羽目になった。家室、佐蓮、地家室のどこかで購入が出来るようにならないかMさんに協力を求めた。


 31日家の掃除を行った後、お宮に今までのお札(おはらいさま)を返し、新しいものを受ける。持ち帰った後早速お供えし、鏡餅、しめ縄等の飾りを供える。夕方からお寺での「除夜の鐘」まで時間があり、お酒を準備し本を読み始める。今年は4月から読んできた「司馬遼太郎が考えたこと」全15巻は先週読み終えた。11巻までは月2巻程度を読んできたが以降は内容が難しくなってきて文字を追うだけになってしまった。来年に掛けては塩野七生の「ローマ人の道」をと思い本棚から取り出す。2002年に文庫本が発売された直後から読んだ本である。歴史を追いながら彼女なりの解説が心地よく読めた記憶がある。読み終えるに何ヶ月かかるかわからないが始めることにする。


 15時30分を回ったのでお寺の「除夜の鐘」に参加するため家を出る。家にある古いお札やお守りを持って行き「お焚き上げ」で処分をしてもらった。参加する人は40人程度で思ったより多く、5・6回突いて周りの人と話していると、いつの間にか108の鐘の音は終わっていた。


 2024年は終わった。


 2025年の朝は6時のチャイムに合わせて起床した。「春は、あけぼの。・・」と清少納言は詩った。まさに伊予の山並みには上空に雲がたなびき刻々と変わる空の色に見とれていた。海は潮流のみで波紋をつり。清少納言に「あなたの見た景色に優る」とつぶやいてみた。カレンダーを捲り,神様へのお供えを行う。御神酒を注ぐと金箔が杯の中央に、今年はいいことが・・・と思いながら各所の清めの詔をする。


 お雑煮と簡単なおせちで朝食を行う。テレビではゴールデン富士の映像を流していた。


 8時過ぎてお宮、お寺、墓参りを行う。外に出てもいつもの風景と変わりはないがお宮の幟を見ると新年を感じる。お参りの途中同級に合い新年の挨拶をする。お宮は10時頃集まるとのことではあったが私の都合もありお参りさせてもらった。お寺では住職がお経を上げていて信妙な気持ちで手を合わせることが出来た。


 帰宅後は実業団駅伝を見ながらおせちを肴に飲み始める。10時半頃、広島から家族が墓参りに来る。昼食して奥さんに実家に・・・。沖家室を後にする。


 成人の日を利用して11日に帰省し正月様を降ろす予定にしている。


 これで家室の正月も終わる。


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