広島かむろ会の山田です。
私ごとで恐縮ですが、とりとめもなく・・・
私の家室の家は20㍍程度の高さにあります。母の躰が弱り周りの人の親切と川村さんのご厚意で恵比寿神社横の川村さん宅に住まわせてもらうことになりました。
当初母が亡くなり3回忌を過ぎれば家室を整理しようと考えていました。
2017年、母が亡くなり家の整理に取りかかると一室がガランと空き、ふと頭をよぎったのが「若い時から読んできた1000冊程度の本を並べて眺める」ということでした。これを見ていると捨てるのも忍びがたく今日に至っています。
ちょうどその頃、家の周りの空き地(4面ありますが)の世話をする人がいなくなり。草刈りを自主的に行うようになりました。月1回2泊3日程度帰省し家室で過ごしています。
去年の秋、15時頃からウイスキーを飲み村上春樹氏の「・・・不確かな壁」を読んでいると静寂感とノスタルジアにつつまれているのに気がつきました。
「え、これが天国」一瞬頭を過ぎりました。決して家室が天国とは思いませんが海の波紋、濃淡、山の緑、紅葉する木々を見ているとこれもいいものだと考えるようになりました。
この年の春、帰広しようとしている時、横浜からドライブに来た同年代の夫婦と言葉を交わし「静かでいいところですね」と言われました。「寂しいだけです」と答えましたが、感じ方意一つで天国にもなるか・・・と思う昨今です。